■2012.3.31内閣府より市町村別愛知・三重・岐阜 最大地震分布表が発表されました。
予想される震度6強(gal340-600)・7(gal600<)のため構造の安定3等級設計標準化する必要が分かった。
*構造の安定2等級(gal500)のため、設計者として3等級設計が安全側と判断される。
■南海トラフで最大級の地震が起きた場合の最大震度の推計強震波形計算による震度分布
1.基本ケース
中央防災会議による東海地震、東南海・南海地震の検討結果を参考に設定したもの推計結果
中央防災会議による東海地震、東南海・南海地震の検討結果を参考に設定したケースで、伊豆半島より以東の震度がやや小さく、
愛知県以西では震度が大きくなり、特に震度6 弱以上の領域が広がっているが、震度の強い地域の全体的なパターンは類似している。
震度7が想定される地域は、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県、徳島県、高知県である
2.東側ケース
基本ケースの強震動生成域を、やや東側(トラフ軸から見て、トラフ軸に概ね平行に右側)の場所に設定したもの
推計結果
基本ケースの強震動生成域をトラフ軸に平行に東側(右側)に移動させたケースで、静岡西部から愛知東部、室戸岬等の強震動生
成域の直上付近では、震度7 の地域が見られる。震度7が想定される地域は、静岡県、愛知県、三重県、兵庫県、和歌山県、徳島県、
高知県である。
3.西側ケース
基本ケースの強震動生成域を、やや西側(トラフ軸から見て、トラフ軸に概ね平行に左側)の場所に設定したもの推計結果
基本ケースの強震動生成域を、トラフ軸に平行に西側(左側)に移動させたケースで、紀伊半島東部及び四国で震度が大きくなり、徳島
県の紀伊水道西岸域や足摺岬付近で震度7 の地域が見られる。震度7 が想定される地域は、静岡県、愛知県、三重県、兵庫県、和歌山県、徳島県、香川県、高知県である。
4.陸側ケース
基本ケースの強震動生成域を、可能性がある範囲で最も陸域側(プレート境界面の深い側)の場所に設定したもの
推計結果
基本ケースの強震動生成域を、可能性がある範囲で最も陸域側の場所に設定したケースで、強震動生成域がそれぞれの地域の内陸
直下にあることから、全体的に震度が大きくなり、震度6 弱、震度6 強の地域が大きく広がる。震度7が想定される地域は、静岡県、愛知県、三重県、兵庫県、和歌山県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、宮崎県である。
5.経験的手法
推計結果 経験的手法による震度分布は、強震断層全域からの距離に応じた平均的な震度分布となっている。強震動生成域の設定位置や地盤構造
等が必ずしも正しくない可能性があることを考慮すると、経験的手法による震度分布も補完的に活用することが適切であると考える。経験的
手法による震度分布では、神奈川県西部から鹿児島県にかけての広い範囲で震度6
弱以上の揺れが見られる。震度7 が想定される地域は、
静岡県、愛知県、徳島県、高知県である。
6.最大クラス
推計結果
地震・津波は自然現象であり不確実性を伴うものであるが、過去資料から求められた巨大地震の平均応力降下量の平均値とその標準偏差
から推定すると、資料が少なくその数値にバラツキはあるが、今回設定した平均応力降下量4.0MPa
より大きな強震断層モデルとなる確率は
10%程度である。
■下記震度表の見方
中央防災会議(2003)発表DATA
最大クラス 内閣府(2012.3.31)発表DATA 最新
■構造の安定3等級設計市区町村
中央防災会議(2003)発表DATAによる震度6強表示市区町村
最大クラス 内閣府(2012.3.31)発表DATAによる震度6強以上表示市区町村 |